2008年07月20日

富士山(2008.07.20)

【注意喚起】・・・くれぐれも注意されてください。
2008年8月19日6時3分付 asahi.comの記事より転載

富士山、甘く見ないで 病気で遭難死、急増

夏山シーズンでにぎわう富士山で、病気による遭難者が例年になく増えている。今月16日までに急性心不全などで4人が死亡、1人が一時、意識不明の重体となった。余裕のない登山計画などが要因とみられ、県警などは注意を呼びかけている。

 13日、ツアーで訪れた高知市の教員の女性(42)が、8合目で頭痛などの体調不良を訴えた。5合目まで自力で下山したが、体調が悪化、15日に脳卒中で死亡した。

 2日未明には、横浜市の会社員の男性(55)が8合目で倒れ、急性心不全で死亡した。富士吉田署によると、男性もツアーの団体客。前日午後10時半に5合目駐車場にバスで到着。すぐに登山を始め、翌日のご来光を頂上で眺めるという夜行登山に参加した。ガイドはいなかった。男性は友人と登山を始めたが、友人とはペースが合わず、途中からは1人で登っていたという。

 8合目付近は、がけ道が続き、酸素濃度は低くなる。男性は、激しい運動で体内の酸素が奪われ、呼吸困難になったとみられている。

 富士吉田市の富士山課によると、山開きをした7月1日から今月13日まで、吉田口登山道の登山者は、17万4325人。昨年同期比の34%増となっている。県警地域課によると、この間、4人が病死し、1人が重体になった。いずれも40、50歳代の男女で、登山経験が浅い人ばかりだという。昨年、一昨年の夏山期間中、発病による遭難者はゼロだった。

 7、8合目にある救護所には連日、登山者が体調不良を訴え、訪れている。7合目の救護所で診察をしている医師折茂政幸さん(37)は発病の原因を、(1)短時間で山に登ろうとするため、酸素欠乏症になる(2)出発前に体調が悪くても無理をして登る(3)登山中に気分が悪くなっても言い出せず、悪化させる、と分析している。「ハイキング気分の人もいるが、病気にならないため、5合目で2〜3時間、体を慣らし、時間をかけて登ることが大事。気分が悪くなったらすぐに下山することも心がけて欲しい」と話す。

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【初冠雪】
富士山で初冠雪 観測史上最速
2008年8月27日22時44分付 asahi.comの記事より転載

 甲府地方気象台は27日、富士山の「初冠雪」を今月9日に観測した、と発表した。1894年からの観測史上で最も早いという。同気象台によると、初冠雪を観測したのは、9日午後5時20分ごろ。大気の状態が不安定だったため、ひょうが降ったという。

 これまでの記録は1914年の8月12日。初冠雪は、山頂の一日の平均気温が年間で最も高かった日以降という定義がある。今年は7月21日の10.6度が最高で、同気象台はその後の気温の動向をみていたが、27日に、今後上回ることがないと判断。そのため発表が遅れたという。

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山梨県の河口湖口(吉田口)から登って、頂上を一周して、降りてきました。
富士山の説明はこちら
登山(夏期限定)の説明はこちらが参考になります。

今回の登山の全体図です。
右の断面図が富士山の形をしています。あたりまえか。
富士山1.jpg 富士山断面.jpg

山頂一周の拡大図です。お鉢巡りといいます。
右の断面図は左端が神社、右端が下山口になります。
富士山_2.jpg お鉢巡り断面.jpg

Google Earth上で見るためのKMZファイルはこちらです。

富士スバルラインの終点で駐車場の空きを待つこと約2時間、ようやく22時から歩き始めました。
A地点、五合目のみやげ物屋で金剛杖を買ってご満悦のhigashiくんです。
IMG_2061gogoume.jpg

B地点の分岐までは下りになります。ここの帰りがけっこうきつかった。

C地点、六合目の安全指導センター横から見た富士山頂方向です。
よく見ると山腹には点々と明かりが見えます。
はっきり見えるのが七合目、その上に離れて薄く見えるのが八合目の山小屋の明かりです。意外と近くに見えるのですが・・・
IMG_2067rokugoume.jpg

E地点、七合目の最初の山小屋、「花小屋」です。歩き始めて2時間、まだ余裕がありました。
ここで杖に焼き印を押してもらいます。一押し200円也。
IMG_2090yamagoya.jpg IMG_2085kokuin.jpg

七合目から八合目が長いこと長いこと!
七合五勺の「鳥居荘」を1時10分に通過し、F地点、八合目の「太子館」に着いたのは2時半でした。

睡眠不足と酸素不足で息が苦しく、どんなに深呼吸しても、どんなにゆっくり歩いても、心臓だけが狂ったように動いています。50m登るごとに道ばたにへたり込んでいました。
目の前をあとからあとから登山者の列が登っていきます。みんな無口で、苦しそうにうつむいて、重い足を引きずっていきます。異様な光景でした。

「太子館」から「白雲荘」の間が苦しくてぜんぜん進めません。3時40分、東の空が明るくなりはじめていました。
頂上でご来光どころか、このままでは頂上に着ける気さえしません。
4時、G地点「元祖室」横の連絡道に座り込んで日の出を見ることにしました。

4時44分、朝日が昇ってきました。
右は、朝日に赤く照らされた斜面です。はるか上方の山小屋前でも大勢見ています。下界からは赤富士に見えたのかも。
IMG_2124asahi.jpg IMG_2133asahi.jpg

休んだのと明るくなったのと体が慣れてきたのとで、すこし楽に登れるようになりました。暗闇を登るのは気が滅入ってきます。

5時半、本八合目のトモエ館裏から見上げた頂上です。まだまだ遠い。
右はズーム。日の丸の場所が山頂です。登山道はぎっしり渋滞しています。
IMG_2168honhatigoume.jpg IMG_2171sanchou.jpg

斜面には雪が残っています。下界は雲海が広がっています。
IMG_2157shamen.jpg IMG_2174unkai.jpg

眠気は感じないのですが、H地点、最終の山小屋「御来光館」の裏で6時から8時まで仮眠しました。
眠ったおかげで、ずいぶん楽になりました。

I地点、九合目の迎久須志神社の鳥居です。
右は、J地点でようやくたどりついた渋滞の最後尾です。
IMG_2182torii.jpg IMG_2187juutai.jpg

K地点の山頂直下、久須志神社の鳥居です。人がいっぱい。
72歳のおばあちゃんが元気に登っていきました。山小屋に一泊したそうです。
右はL地点、神社前の雑踏です。
IMG_2189torii.jpg IMG_2191sengenjinja.jpg

この日の丸が、下から見えていたL地点の日の丸です。
IMG_2198sanchou.jpg

L地点、久須志神社(浅間大社)です。
山頂登頂の刻印を打ってもらいました。300円也。
IMG_2192sengenjinja.jpg IMG_2200kokuin.jpg

N地点、大日岳の丘の上から見返した山小屋群です。おばちゃんががんばって登っていきます。
右は山小屋群の拡大。いちばん奥に神社の日の丸が見えています。
IMG_2209sanchou.jpg IMG_2210sanchou.jpg

N地点、大日岳から見た火口です。
正面に見えるのが測候所のある3776mの剣ヶ峰です。
左には虎岩が見えています。
IMG_2203bakuretsukou.jpg

O地点、銀明水の後ろから見た火口です。
正面に見えるのが白山岳です。白山岳へは立入禁止でした。
右は御殿場口登山道の終点と、むこうの鳥居が銀名水です。
IMG_2217bakuretsukou.jpg IMG_2221ginmeisui.jpg

P地点、富士山頂郵便局です。畳の上で郵便物の仕分けをしていました。
IMG_2222yuubinkyoku.jpg

富士山測候所の遠景と拡大です。ここが3776mの剣ヶ峰です。
人ごみは、日本最高峰の碑で写真を撮ろうとする人の列です。
IMG_2225sokkoujo.jpg IMG_2227sokkoujo.jpg

郵便局の小屋が右手の遠くに見えています。
IMG_2229retsu.jpg

Q地点、富士山二等三角点(3775.6m)です。国土地理院の基準点閲覧にはこの三角点の記載がありません。どうなっているんだろう。
IMG_2237sankakuten.jpg IMG_2235sankakuten.jpg

日本最高峰の碑と、その向こうには3775.6mの三角点が見えます。
IMG_2252saikouchiten.jpg

R地点、三角点の左に新しく置かれた富士山電子基準点です。国土地理院の基準点閲覧に記載があります。
実はこちらのほうが標高が高くて3777.39mですが、富士山の標高は3776mのまま変えないのだそうです。
IMG_2241denshikijunten.jpg IMG_2242kijunten.jpg

S地点、剣ヶ峰の最奥にある古びた展望台です。古いのでちょっと怖い。
天気が良ければ最高の景色だったでしょうが、ガスが上がっていて展望は得られませんでした。
IMG_2249tenbou.jpg IMG_2250tenbou.jpg

T地点、県境のピークを登ります。こちら側が静岡県、向こう側が山梨県です。火口内部には県境が引かれていません。
右はピークから見た火口棚です。むこうの左手が白山岳、右手に神社と山小屋の屋根が小さく見えます。
IMG_2262peak.jpg IMG_2268kakoudana.jpg

火口棚から見上げた、測候所の剣ヶ峰です。
IMG_2270kakoudana.jpg

U地点に設置された方位盤です。
若い娘さんが一人、見入っていました。手が写っています。連れとはぐれたのか、バテてどこかでひっくり返っているのか・・
右は、河口湖口登山道側の拡大です。吉田大沢の縁を登ってきたことになります。
IMG_2277houiban.jpg IMG_2279yoshidaguchijpg.jpg

ぐるっと山頂を一回りして、L地点、神社前の日の丸が見えてきました。
左から登山道が合流しているのが見えます。
IMG_2280isshuu.jpg

M地点の下山口です。
何の趣もない、歩きにくい急坂です。この道をブルドーザが荷物を運ぶらしい。
IMG_2290gezan.jpg IMG_2296kudari.jpg

軽石の砕けた砂混じりの道を下っていきます。
ともかく、踏めば巻き上がる強烈な砂ぼこりには参ってしまいます。マスクが必携です。
IMG_2298kudari.jpg IMG_2301kudari.jpg

Y地点の須走口分岐では要注意です。ぼんやりしていると須走口に降りてしまいます。
Y地点の山小屋からZ地点まではトイレがありません。

延々と単調な下り坂が続きます。ひたすら忍耐です。でも登りを思えば・・・
右はD地点、登山道との合流地点です。昨夜は暗くてわかりませんでした。
IMG_2305kudari.jpg IMG_2314gouryu.jpg

戻ってきたA地点の五合目林道入り口と、右はガスに半分隠れた五合目のレストハウス街です。
林道は、6月末日まで通行止めと書かれています。
IMG_2319iriguchi.jpg IMG_2320gogoume.jpg

A地点の駐車場から見返した富士山。
ちょうど左肩の稜線上が登山道になります。下山道は稜線の向こうに隠れて見えません。
IMG_2322enkei.jpg IMG_2326shamen.jpg

富士山なんてぇものは、遠くから眺めるだけがよさそうです。

歩行距離:22.9km
歩行時間:20時間31分(仮眠休憩時間を含む)


【補足】
頂上で飲み終わってふたをしたペットボトル、下界ではぺちゃんこです。それだけ空気が薄いということですね。
Img_2338pet_bottle.jpg


posted by 単身赴任 at 23:59| Comment(12) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
行ったんですね。
それも、一番きつい行程を選んだ執筆者さん。
脱帽です。
いろいろなコメント期待しています。

こちらは、鹿害、霜害に合わず、数年ぶりの
群生出現の尾瀬ヶ原のニッコウキスゲを見てきました。
息子は、オオクワガタを捕まえて大喜びでした。
しかし、国立公園内の動植物は捕獲禁止ということで、写真に収め自然に返してきました。

お疲れ様でした。
Posted by haya at 2008年07月21日 19:37
富士山行ったんですか〜。
行くときは声かけてくださいって言ったのに・・・。私も登りたかった・・・。

私はこの3連休で社宅に引っ越しました。
Posted by bambi at 2008年07月21日 20:39
今、勝田に戻りました。
いやー、たいへんでした。「富士山に 登らない馬鹿 二度登る馬鹿」という意味が身にしみてわかりました。もう当分、登る気がしません。
頭は痛くならなかったのですが、七合目あたりで息が苦しくて、どんなに深呼吸しても空気を吸っている気がしなくて、心臓は勝手にドキドキしていて、50m登るごとに道ばたにへばっていました。「絶対頂上は無理」と思っていました。
そんなわけで、頂上でご来光を拝むというもくろみはみごとに外れて、八合五勺あたりで日の出となってしまいました。
その後は仮眠をとりながら、夜10時から歩き続けて20時間半、よく頂上を一周して降りて来られたものだと思います。
Posted by 執筆者 at 2008年07月21日 22:16
bambiさま、こんばんば。
「富士山へ行くときは声かけてください」って言われていましたっけ?「埼玉へ自転車で帰るときは教えて」って言われたのは覚えていますけど・・
でも、社宅へ引っ越しだったから、行けなかったじゃないですか。
え?社宅って、嫁さんもらったのですかぁ?
Posted by 執筆者 at 2008年07月22日 22:10
そろそろ一週間が経ちます。「もう来ないぞ!」と思っていたのですが、また行ってみたくなってきました。あの苦しさが懐かしいような。これって富士山の魔性?
ただし今度登るとすれば、別な登山口からです。
Posted by 執筆者 at 2008年07月26日 14:21
そうでしょう。
それで私は4回登りました。
【補足】
 昨年娘はこのお題を使って自由研究をしてました。
 「なぜ、富士山で飲んだペットボトルはつぶれるのかな」だったかな?
Posted by haya at 2008年07月27日 19:47
hayaさま、こんばんは。

そういえば山頂で「んこ」が出そうになってトイレに駆け込んだのですが、でっかい「へ」が出ただけでした。山頂のトイレは200円なので、標高も値段も高い「へ」になりました。
山頂は気圧が低くて、おなかの「へ」が膨張したのですね。ペットボトルの逆です。

娘の自由研究にさせようかな。
「なぜ、富士山ではでっかい「へ」が出るのかな」って。
Posted by 執筆者 at 2008年07月28日 01:07
はじめまして。
お邪魔します。

真っ赤なほっぺが忘れられません。

これからもお邪魔すべく、ブックマークさせていただきました。
Posted by 退職者 at 2008年08月03日 22:18
退職者さま、こんばんは。
そんな、いやですよ。「真っ赤なほっぺ」だなんて。照れるじゃありませんか。
このごろだいぶ色が引いてきましたけど。
では、また。
Posted by 執筆者 at 2008年08月03日 22:40
執筆者さまこんにちは。
富士山いいですね。
僕も3,4年前に登りました。
僕は昼から登って夕方に山小屋泊でしたが。
確かに頂上付近ではふらふらでした。

いつかまた登ろうかと思います。
Posted by けーた at 2008年08月04日 09:27
はじめまして
富士を制覇した執筆者さまが神々しく見えてます

3776mのその上の話にも、尊敬の念を抱きますが、
マスクにひた隠された、富士後遺症に
なぜか苦笑してしまいます

"登らない馬鹿"からいつか脱却と思い始めて
うん十年、若干触発されつつ・・
Posted by 魅鬼茶 at 2008年08月06日 02:13
魅鬼茶さま、はじめまして。茎茶の親戚のかたでしょうか。

一度登ってみられるといいと思います。見ると登るとは大違いでした。

来年、山開き直後あたりに別な登山口から登りたいと思っています。河口湖口の下りの趣のなさは、もうけっこうという感じです。
Posted by 執筆者 at 2008年08月06日 06:56
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